「さて、これからの事を少し話そうか」

切り替えた涼を見たあたし

『これから?』

何が変わるのかな?

「うん、紘ちゃんには悪いけど自由行動は出来るだけ避けてほしい。殺鬼の奴らは確実に紘ちゃんを狙ってくるから。1年A組には白龍の傘下のやつらと出来るだけ行動を共にしてほしい。」

自由行動はダメか…

これは、自由に向こうには帰れないかな…

聞いてみるか…

『2つ聞きたいことあるんだけどいい?』

「どうぞ。」

よし、ダメ元で聞いてみよう

『1つ目は、自分の地元へ帰るのもダメ?』

これは、何を言われても譲るつもりはない…

「地元は、前住んでたとこ?」

『うん』

悩む涼を見ていると

「送り迎えすればいいんじゃねぇの?」

魁斗が助け舟を出してくれた

「そうだね、じゃあ、駅まで送り迎えするよ。それでも、いい?」

帰れるならそれでいい

『うん、分かった。』

これで、あの子に会いに行ける

「もう一つは?」

涼に聞かれ悩みながら

『傘下の人って誰?』

傘下の人ってクラスの人なんだよね

とりあえず、名前はまだだけど大体の顔は覚えた

「もうすぐ、来ると思うんだけど…」

あ、来るんだね…

――コンコン

「来たね、どうぞ!」

涼がドアに向かって返事をした