ホントだよね…うん、もう怖いよ…

「俺らはたくにぃがここにいるって聞いたからここに来たようなものだ。前までは違う所に住んでたし。」

わぉ、たっくんのせいかー!

「そうなんだよー!たくにぃがね「親父さんが長期海外出張で、お袋さんも日本にいなくなっちまうなら、俺の目の届く所で生活しろ!」って言ってくれてね、今、たくにぃの知り合いのおばさんに面倒見てもらってるのー!」

面倒見てもらってるって…

キミら、いくつだよ?

ちゃんと生活くらい出来るでしょう?

てか、たっくん、先に言って欲しかったよ…

まぁ、会えたから良しとしようか…

『長期海外出張なんだね、いつからいつまでなの?』

玲音たちの親が海外出張だなんて珍しいな

短期出張は、よく聞いてたし珍しくもないから驚きはしないけど…

しかも、国内だったしね…

「俺らが中二の頃に親父が1人で行って、中3の頃にお袋が行く事になって、それを知ったたくにぃに声をかけてもらったんだ。だから、1年くらい前かな?」

玲音は、双子と言えど翔音よりしっかりしている

玲音の方が早く生まれたらしい…

どちらかと言えば、玲音の方がお兄さんだ…

『なるほど、ママさんも大変だねー!どうせ、パパさんが家事も何も出来ないからママさんを海外に呼んだんでしょ。なんとなく分かるわ』

アハハと笑ってる2人

2人もそうだと思ったんだろうね…

玲音たちのパパさんは、やり手の営業マンだが、家事が何一つ出来ない

逆にママさんは、主婦としながらも有名な女性ヴァイオリン奏者だ