「…珍しい…。」


優花さんと響さんが車に乗り、屋敷から出たのを見送った後にお嬢様がボソッと言った



「…何がですか?」



「隼人に友達が出来るなんて」




「俺にだって昔からの友人とかいますよ。ただ時間とか仕事の問題で」



「休めばいいじゃない?」


「…そういうわけには…いかないでしょう。」



「何で?私に言ってくれれば休みぐらいあげるわよ。」



「…俺がいないと何も出来ないくせに」



「何?」



「いいえ。」