「優花さんの執事になられて何年になるんですか…?えぇ〜と。」



一生懸命、頭の中の引き出しを開けたり閉めたりしても

彼の名を思い出せない。





「ひびきです。斎木響って言います。そういえば初対面でしたね。」



「…え?以前お会いしましたよね。」



「あれは双子の兄です。」




「…えぇ!?双子?」




「はい。」