お嬢様が、もう片方のドレスを着ている時に忍さんが出てきた。 忍さんは五十代ぐらいの歳で、ベテランだ。 「綺麗で見とれてたんですか?隼人さん。」 んふふと口元緩ませて笑ってくる 「…いえ、別に。」 この人は苦手だ。 俺のこと何でもお見通し。 俺が何か考えててもお見通し。 何か思っていてもお見通し。 俺が お嬢様を思っているのも -----お見通しだ。