「やば…。」




俺は傍らにある荷物を急いで手に持つ




「じゃ、お嬢様。風邪とかひかないように気を付けて下さいね。」



「うん。隼人も、無理して倒れないように。たまには電話してよ。」


「寂しいんですか?」



「…悪い?」


どうせ寂しいわよ…と小さい声でお嬢様が呟いた



最後だからか、いつもより素直だ



目も潤んでいる。





これ以上いると俺も泣きそうだ