「中身まで変わってたら怖いですよ。」



彼の名前は飛坂進〈ヒサカススム〉。


俺がお嬢様の執事として働いて2、3年してから来たんだ。




「あっ、そうだ。隼人さんに電話がありましたよ。」



「電話…誰からですか?」


「イツキさんっていう方からです。今日、夜8時に待ってる…って伝えてほしいと言われました。」



…五月から



「そうですか。迷惑をかけてすみません。」




「いえ全然。」



…とりあえず着替えよう



「えっ!?」



俺が首元のネクタイに手をかけると進さんが声をあげた。



「どうかしました?」



「脱がれるんですか?…せっかく似合ってるのに。」


「…ですがコレでは仕事がしずらいので。」



「俺が全部しますよ!せっかく似合ってるんですから、しばらくソレで。」