「じゃぁ、うちは教室戻るから。」


うちはその場にいたくなくて、教室に戻った。
って二人とも気付いてないし…おってもおらんでもいいって事?
あたしって壱にとってそんな物なんかな?


「はぁ……って苺花ちゃん!」


廊下で苺花ちゃんを見つけた。


「どしたん?」


「聞いて〜」


泣きそうになりながら苺花ちゃんにすがる。


「とりあえず屋上行こ?」

「うん…」


「二人めっちゃお似合いやねん。」


うちは今日あった事を全部、苺花ちゃんに話す。
これはうちの日課みたいなもんやな。


「そぅか?うちは、壱と未央奈もお似合いと思うで。」


「違うねん。なんか…うちと壱は漫才みたいやけど。壱と紗英ちゃんは恋人って感じやねん。」


「……未央奈。あんた自虐的すぎやろ。」


「ちゃうよ。ただ現実をちゃんと受け止めてるねんって…はぁ。」


チャイムがなる。


「授業受けへんの?」


「うん。まだ壱と話されへんそぅやし。…ここでサボるわ。」


「じゃぁ、あたしは授業行くから」


苺花ちゃんはそぅ言って教室に戻った。


「はぁ。」


壱に貰ったパン持ってこればよかった。


「…ねよ」


うちはまた寝てしまった。