「ライ、リョウ!
お前らはこっちに来んな!
お前らは…。お前らには仲間を守ってもらわなきゃ困るからな!」


腕の痛みで眉間にシワが寄りながらも精一杯の笑顔で言った。


「っ!!
はいっ!」

「うすっ!」


瞳に涙をためながら活気に溢れた返事をした。


「大丈夫だよ!
俺はこんなんじゃ死なねぇから!」


ニヒッと笑うとさらに瞳に涙をためながら何度も頷いた。



仲間の方を向いていると、堂島が喋り始めた。


「お前も弟のところにいけや!9年前のあん時のようにぃ!!!」


クソがっ!

こっちが痛ぇ思いしてるときにそんなこと言ってきやがってよぉ!


「髙野琉太のところになぁ!!」


ハッと嘲笑った。

そう言ってまた拳銃を向けてきた。