「いや」
「2人で、どうにかしようとは言って
くれないんだね?」
「どうにかって、それが分からないって
言ってるだろっ!!!」
アキラが、勢いよくハンドルを殴ると
車が揺れた。
お互い顔も見ないで、沈黙が続いた。
「相性もあるんだろうなぁ・・・」
アキラが、独り言のように呟いた。
「え?相性?それがアキラの答え?」
「・・・じゃあ毎日会って、毎日SEXする?」
「それは・・・」
「俺は、好きだから抱きたいと思ってた。
でも、千尋が我慢出来ないのなら仕方ない」
千尋は、大きく息を吐き、呟いた。
「あたしなんだぁ?あたしが悪いんだぁ?」
「悪いとは言ってない。
ただ・・・本当に好きなら
初めからそんな事言わないと思うけど?」
「それは・・・」
「自分の胸に収めておくと思うけど?!
俺だってショックだよっ!」
言い返す気力も無くなった