千尋に近づき腕を鷲づかみにして


外へ連れ出した。


「千尋ー!」


美月が追い掛けて来たけど


悪魔の言葉に動けなくなってしまった。



店の裏まで来て、やっと腕を離してくれた。


「お店に迷惑でしょ?」


ゆったりとした口調。


「店ー?関係ないねー!

 オメーが怒らせたんだろうがー!!!

 俺がどれだけ腹が立ってると

 思ってんだよー!!!おー!!!」


「本当の事だから・・・」


「何ー!!!もう1回言ってみろよ!!!

 オメーは、昨日まで《愛してます》で

 今日は《愛してません》で

 通ると思ってんのかー?!!!あー?」



バン!!!


ドス!!!



「ふざけるのも、いい加減にしろよっ!!!

       人を馬鹿にしやがってー!!!」



バシ!バシ!


ドン!!!


オリャー!!!


顔を殴り、腹に蹴りを入れ、頭を踏んだ。