親切な人がいて《子供が産まれました》
とメールをくれた。
シュンはその事を知らないらしい。
「シュン?」
「大丈夫だよ!迎えに行くから」
そしていつもの言葉・・・
電話口には、美月もいる。
「愛してる!千尋は?」
千尋は、美月に答えを任せると
美月は、首を横に振った。
だから・・・
「もう、愛してない」
電話を切った。
フー!フー!フー!
肩で息をしてる
身体も震えて
受話器も持ったままだったので
美月が、そっと手から離して
肩を抱き寄せてくれた。
「千尋・・・よく言った・・・
もう、終わりにしよう・・・」
千尋は、大きく頷いた。