嫌いになんかなれなかった。


いっそ嫌いになれば、楽なのに・・・


シュンは、今でもマメに連絡をくれる。


でも、あたしからする事は無い。



そして、最後の言葉は


《愛してるよ!千尋は?》だったから


《愛してるよ》って答えてた。


でも、言われる度に


言葉が詰まるようになっていた。



そんな時、千尋が車に携帯を忘れた


ままになってて、1日気付かなかった。


シュンは、何度も連絡したけど


繋がらないので店に電話をして来た。



色々な方法で調べたらしい



「千尋、電話出ないから・・・」


「ごめん、何処か置き忘れてるみたい」


「明日の夜まで休みだから

      店が終わって会えないかなぁ?」


あれから1度会って、顔を見ただけで帰り


それからは、1ヶ月会ってない。



「どうしたの?チビちゃんの面倒は?」


「あっ・・・」


電話口でも、動揺が伝わってきた。