シュンが、そっと起こしてくれた。


「ごめん・・・」


「何処か景色の良い所へ行って

        手を繋いで歩きたかったのぉ」


上目遣いをしてみる。


「だって、千尋が綺麗だから・・・

                 抱きたくなった」


恥ずかしそうに下を向く。



こうゆう所は、今でも変わらない


だから、可愛く思えるんだけど・・・



「いつもは?綺麗じゃない?

          だから抱きたくならない?」


喧嘩口調になってしまった。


「どうしたぁ、今日は怖いねぇ?」


「あっ、ごめん。

    折角会えたのにね!

        可愛くしないと嫌われちゃう!」


「嫌いにはならないけど・・・

              機嫌治して?」


目の前に、あの笑顔があった。


「うん・・・ごめん」



駄目だなぁ


あたし、意思弱過ぎでしょ