薬を飲ませ、寝かせるとあたしはそのまま眠りに就いた。



それが昨日の出来事だと思っていたけど、本当は一昨日の話。



「そっか……」



「まだ病み上がりなんだから、薬飲んで寝てろよ」



「そうする」



祐樹の話を聞いた途端、具合が悪いような気がしてきた。



「豊は?」



「あっ?」



あたしの食べたものを片付けてくれている祐樹は流れている水の音であたしの声が聞こえないらしい。



「豊はあたしが熱だしたこと……」



「知ってる。連絡はしといた。治ったら帰ってこいってよ」



「そう」



洗い物をしている祐樹の側までいったあたしは急に頭がクラクラする。



「寝る」



「そうしろ」



豊は知ってるんだ……



あたしが熱だしたこと知ってるんだ……