ご飯を食べ終え、あたし達は大輔さんの車に乗って学校へと向かう。



いつもの日常だと思っていたのはあたしだけ。



きっと、この日の朝から沢山のことが変わっていったんだと思う。



あたしが知らない所で……



玄関で靴を履き変えている時「カナ」と豊に珍しく名前で呼ばれた。



「ん?」



「一つだけ約束して欲しい」



「改まってなんだよ?」



「どんなことがあっても1人で出歩くな。俺に怒っててもこの間みたく飛び出したりすんな」



「わかった」



あたしは豊にこんなことを言わせるほど心配させちまったのかな……



「学校帰りも全部だぞ?約束できるか?」



「約束する」



それで豊を安心させれるなら、そのくらいしないといけねぇよな。