「お前は祐樹さんのこと勘違いしてないか?」



家に着き、お風呂からでると豊が話し掛けてきた。



見ているのかわからないテレビを眺めながら……



「勘違い?」



祐樹の話はしたくないんだけどな……



「お前と祐樹さんの間に何があったかは知らねぇけど、祐樹さんは人のこと考えられる人間だぞ」



確かにそうなのかもね……



でも、あたしには違う。



「祐樹はあたしのこと憎んでる」



「はっ?」



豊はテレビを消してあたしを自分の横に座らせた。



「正確に言うとあたしのママのこと……」