祐樹といえば……



豊の態度が変わったのは祐樹と何かを話した後からだった。



やっぱり、祐樹はあたしの過去を話したのかもしれない。



軽蔑された?



失望された?



そんな不安が心の中を支配していくのに、あたしの足は豊の部屋へ向かって走り出していた。



豊に会うのは怖い。



豊がどう思っているのか不安だ。



でも、それよりも豊に会いたい。



どうしても、どうしても、豊の顔が見たいんだ。