それからGW3日目になっても、豊があたしを迎えに来ることはなかった。



毎日毎日、石段に腰掛けて、豊の姿を探す。



歩いてくるかもしれないし……



バイクかもしれないし……



そんなことを思いながら、ずっと豊を待っていた。



あたしが寂しくないように毎日迎えに来てくれるって言葉は嘘?



夜ご飯も一緒に食べてくれるって言ったのに……



腹が立ち、淋しくて、それでも豊が来てくれるような気がしてあたしは待ち続ける。



「お前ここで何してるわけ?」



どこかから帰ってきた祐樹に声をかけられた。



「別に……」



「中入らないのか?」



「関係ないし」



豊が来てくれない苛立ちを祐樹にぶつけてしまう。