「静香は元気?」



「あぁ、元気だよ」



「毎日行ってるの?」



「ほぼ毎日かな?」



照れているのか翔は頭をポリポリと掻く。



「良かった」



そんな翔が微笑ましくて、なんだか自分のことのように嬉しい。



「たまには顔見せてやって。いつもカナちんのこと聞いてくるから」



「わかった。休み中には行ってみる」



「明日からゴールデンウィークか」



「そうだよ。じゃあまたね」



話し込んでいる間にいつの間にか玄関へと着いていた。