土「総司、やめろ。」




土方さんがゆっくり部屋に入ってきた。




自分の顔が、更に引きつる。




動悸が一層激しくなる。




息が、苦しい。




土「そいつは、俺らを捨てたんだ。」




陽「…っ!」




違う…!




一歩、また一歩と近づいてくる土方さんが怖い。




怒っているのが見て取れた。




私の前でしゃがみ、視線を合わせた。




土「なぁ?なんで裏切った!?」




ガッと肩を掴まれ、揺さぶられる。




陽「…っ!」