明「おつかれさま、陽妃ちゃん。」




にっこり微笑む明里さんに私もおつかれさまです、と返す。




初めてのお客さんは驚くほどいい人だった。




最初こそ足や肩に手を置いて来たけど、



明里さんが止めるとそこからは普通にお酒を楽しんで行った。




だから、油断していた。




私、意外と才能あるのかもなんて思って。



島原の大きな目的を私は




忘れていた。