「優貴,今年は出れるのー?」
「はい。今回は参加出来ると思います。」
「やったーvv」
「まぁ,この企画は俺らの真似して他の部もやるようになったからよ。とりあえず話しといた方が良いかと思ってな。」
晴也は席を立つと自動販売機の方へ向かった。
「あ,晴ちゃん俺の分もー。」
夕が甘えた声で晴也に話しかける。
「ああ?テメー金よこせコラ。」
「いーじゃん。可愛い相方のためー。」
「ったく金持ちのくせにケチりやがって。」
晴也は渋々,追加の小銭を入れた。
「秀は参加出来る?」
武司が問う。
「ああ。別に暇だしι」
「じゃあとりあえず全員参加って事で奈央に言っとくわ。」
──♪♪♪♪♪~
時間を告げる音楽が校内に響き渡った。
「あ!5時だよ,晴ちゃん!」
「マジかよ。思ったより居座っちまったな。ほらコーラ。」
晴也は先程買ったジュースを夕に放った。
「ちょっと投げないでよ!また前みたく噴出すじゃん!」
「ゴチャゴチャうるせーな,ほら行くぞ。じゃあまた今度なお前ら。」
「ばいばーい♪」
そういうと二人は部室から出ていった。
外でまた言い合いをしている声が聞こえた。
「なんつーか,仲良しだなあの二人。」
「うん。小学校からの付き合いだって言ってたよ。それよりゲームしようよしゅーちゃんー。」
「はいはい。」
秀は壱紀の隣に腰掛けた。
01.fin