「俺は『片霧 夕(カタキリユウ)。晴也と同じくF部員だけど,バンドもしてるからあまり顔出せないかもだけど会ったら宜しくねーv』
「ところで,奈央にサラッと言われたんだけどよ。」
晴也は近くにあった椅子を移動させるとそこに腰掛けた。
夕も隣の椅子に座る。
「今年もあの企画やるらしいぜ。」
「もしかしてあの企画すか!?」
「???なぁ,なんの話?」
状況を理解出来てない秀は隣の武司に小声で呟いた。
「この学校で合宿するんだ。でも場所は旧北校舎。」
「ああ,北校舎横にある古い校舎の事か。」
「あそこはただの校舎じゃないんだよしゅーちゃん‥」
壱紀が突然秀の横にやってきた。
「あの校舎のある場所は昔お墓だったんだ‥。だから今だに成仏出来ない霊がたくさんいるんだよ。」
「かなり噂になってるからねーあの校舎。合宿のやりがいがあるよv」
「へ…へぇι」
「去年はメインの優貴が不参加でつまんなくってよぉ。なぁ誠?」
「いや…俺は別に‥//」
晴也に話を振られ一人で赤くなる誠。