「晴也先輩!夕先輩!」

壱紀が嬉しそうに声をあげた。

「よぉ壱紀。」

「元気そうだねーvあ!優貴じゃん!会いたかったよーvv」

フレンドリーな性格なのか,ピアスの夕と言う人物が突然優貴に抱きついた。
思わぬ光景に唖然とする秀。
壱紀達は見慣れているのか,逆に微笑ましく見ている。

「お,お久しぶりです。夕君ι」

優貴は赤面しながらも返答した。

「ヲイ,やめとけって誠が見てんぞ」

「あらら,ゴメンー。でも久々に優貴と会ったんだもんー。今日も可愛いねv」


…なんか変な人だなι


「ところで新人が入ったらしいじゃねーか。」

「そーそー,今朝京治から聞いてさー。ついでに寄ってみたんだけど‥あれ?もしかして君?」

夕が秀の存在に気付いた。

「なるほど君かぁ。ふーん…随分綺麗な顔してるねv」

夕は怪しい視線を秀に送る。


「あー,気にすんな新人。こいつ綺麗な奴程メイクさせたくて仕方ねぇんだ。暇な時にでも付き合ってやってくれ,腕は良いからよ。」

「いや,遠慮しときますι」

「おっと忘れてた。俺は『小野 晴也(オノセイヤ)』。一応ここの部員で3年だ。宜しくな。」

「森月秀です。こちらこそ宜しく。」