や、やばいです。

私、今、水永先輩と…!?


「あ、の…。」

「ごめ「たっだいまー!」

「「!」」


私達の沈黙を破ったのは佐々原先輩だった。


水永先輩の家なのにチャイムも鳴らさずに普通に入って来るなんて…。


「? なんだー?」

「なんだ、じゃなくて他人の家でチャイム鳴らさないで入って来るな。俺も春野さんもそれで驚いてんの」

「いーじゃん!」

「…、他の人達は?」

「置いてきた…、てか誰が速いか競走!」


佐々原先輩は本当に何をやってるんだか…。


だけど、 佐々原先輩が帰って来なかったら私はどうすればいいのか分からなかった。


あの時、水永先輩にキスをされてもあまり怖くなかった。それだけじゃなく、抵抗も全くなかった。


これが修斗くん…、ううん、他の人だったとしても怖かった。


水永先輩なら何されても怖く、ない…?