あの子は入学式参加しなくていいのかな…
参加しないと殺されちゃうのに…
ギリギリで間に合った私は教室で自分の席を探していた。
えーと、私の席は
あ、ここか。隣の席の子は…うわ、男子かよ
最悪だ、女子がよかったな〜
ま、とりあえず席につこう
ドンッ
振り返った瞬間いきなり誰かにぶつかった
私「ご、ごめんなさい!」
そ〜と顔を上げるとそこには超絶イケメンな男子がっ
何なんですかその整いすぎたその顔はっ
男「僕は大丈夫だけど君は?怪我してない?」
私「あ、はい。大丈夫です」
よく見るとその子は157㎝の小柄な私よりずっと背が高くて、長くて綺麗な手足を持ち揃えている。そして、真っ黒な漆黒の髪の奥に除くのは青みがかった涼しげな瞳…
一言で言うとイケメンの鏡だ
男「あ、ところでキミの名前は?僕の名前は町田琉稀。」
私「琉稀君…あ、私の名前は水谷葵。」
琉稀「いい名前だね、よろしくね水谷さんあ、そうそう僕達隣同士なんだね」
私「え?本当?」
琉稀「うん、」
琉稀君は優しすぎる笑顔で答えた
なんか、琉稀君が隣でよかった
10分後
先生「そろそろ、入学式、いや第2次試験が開始される。生徒はすみやかに第6体育館に移動しろ。」
先生から指示が出された途端みんな一斉に教室を出て行った
すると、廊下側のドアから琉稀君がヒョイと顔を出してさとすように私に言った
琉稀「早く、殺されちゃうよ」
琉稀君って表情は優しいけど言ってる事が…まぁ、この学園にいる限りしょうがないんだろうけど。
私「うん、ごめんね今行く」
第2次試験ってどんなんだろう…