あの手紙が届いてから2日後
私はとくになんの特訓もすることなく入学式を迎えようとしていた


私、今日死ぬのか…
悲しいぜっ˚‧·(´ฅωฅ`)‧º·
でも、もしかしたら生き残るかも…
いや、やっぱり(ヾノ・ω・`)ナイナイ絶対死ぬ
はぁ、とりあえず行かなきゃ…

私は真新しい名門高校の制服を着て玄関のドアを開けた

私「行ってきまぁす」

母「気をつけなさいよ。」

私「は、はーい」

気をつけるもなにも今日死ぬんですけど…

そんなことを思いながらトボトボと朝日に照らされた住宅街を歩いていった

しばらく歩いてから電車に乗っていると
近くに座っていたお客さんが隣の席に座っている人とヒソヒソと話しているのが聞こえた

客「あの子の制服ってあの名門高校の聖・北国雪乃高等学園のじゃない?」

客「あら、本当だわ。さぞかしエリートなのね。」


いやいや、エリートなんかじゃありませんから。ただただ死にに行くための正装なようなものですよこの制服は

運「まもなく聖・北国雪乃高等学園前聖・北国雪乃高等学園前」

うわ、ついに私の死に場所についた
さようならこの世こんにちはあの世


学園のドデカイ門の前に来た時には既に私の顔からは生気が消えていたことだろう
このドデカイ門には筆記体のような字で「聖・北国雪乃高等学園」と書かれていた。
まさしく名門高校の見本のような学園だ


やっぱり見た目はthe名門高校って感じだけど、入学式そうそう殺されるって、恐ろしい学園ですね、はい。

そんなことを考えていると、門の内側から少し小柄な男子が声をかけてきた。

男「おい。もうすぐ入学式始まるぞ。遅れたものは即殺されるが、お前死にたいのか?」

誰、この子
私と同い年?一つ年下?

私「………?」

男「え、死にたいの?殺されるよ?」

私「え、死にたくない死にたくない!」

男「じゃあ、早く行け」

私「あ、はい。ありがとう」

私は急いで会場に向かった