「まったく、厄介なことをしてくれる」
<早く壊して報酬もらおう~>
白銀が溜息混じりに発すると、右耳に装着したヘッドセットからエイルクの声が響いた。
「ん?」
それに応えようとしたとき、少し離れた場所から小さな爆発音が聞こえた。
どうやらリャムカたちが先に仕掛けたらしい。
右目の画面を見やると、赤い点が黄色の点を追いかけるように移動していた。
その方向には青い点、ディランたちがいる──赤い点は黄色から青にターゲットを変えたらしく、今度は黄色が止まり赤と青が動き出した。
「わぁー!? 来るよ来るよ!」
「はいはい、いいから走って」
うろたえているエイルクをなだめるようにディランが軽く発して駆け出す。
銀色のロボットは二足歩行ではあるけれど人とは異なり、異様さが窺える歩き方でディランたちを追う。
補正機能はあってもプロトタイプだからか動いている相手に当てるのは難しいらしく、二人の周囲をビームがかすめていく。
<早く壊して報酬もらおう~>
白銀が溜息混じりに発すると、右耳に装着したヘッドセットからエイルクの声が響いた。
「ん?」
それに応えようとしたとき、少し離れた場所から小さな爆発音が聞こえた。
どうやらリャムカたちが先に仕掛けたらしい。
右目の画面を見やると、赤い点が黄色の点を追いかけるように移動していた。
その方向には青い点、ディランたちがいる──赤い点は黄色から青にターゲットを変えたらしく、今度は黄色が止まり赤と青が動き出した。
「わぁー!? 来るよ来るよ!」
「はいはい、いいから走って」
うろたえているエイルクをなだめるようにディランが軽く発して駆け出す。
銀色のロボットは二足歩行ではあるけれど人とは異なり、異様さが窺える歩き方でディランたちを追う。
補正機能はあってもプロトタイプだからか動いている相手に当てるのは難しいらしく、二人の周囲をビームがかすめていく。