「六十万クレジットでどうだ」

「は!? そんなに払えって!?」

「一人十万か、悪くない」

 白銀は口笛を鳴らした。

「だったら一人だけでやってくれ! そんな金は無い」

「そうしたいのは山々だがね。見る限り、単独で倒すのは骨が折れる」

 時間をかけている間に閉じこめている範囲から出てしまう可能性もあり、短時間で済ませる事が重要だ。

 名うての傭兵にそう言われれば考えざるを得ない。

 今は誰も攻撃を仕掛けていないため、戦闘用ロボットも小康状態を保っている。しかしいつ、攻撃を始めてもおかしくない。

「ここに記されている通りの反応なのかは疑問だが、出来る限りの対応を練っていく」

「俺たちは何をすればいいんだ?」

「武器の点検を行ってもらいたい」

 言って、小型宇宙船に足を向けた。




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