「ずっと好きでした。僕と付き合って下さい!」

突然、知らない後輩の男の子に呼び出されて、告られた。
桃弥がいるけど、彼はかなりのイケメンだった。いわゆる、アスパラベーコン男子!見た目は草食系なのに、中身は肉食系!

「……あの、あたし、付き合ってる人が…。」

おずおずとそう言うと、アスパラベーコン君は言った。

「知ってます!桃弥先輩ですよね?でも、好きなんです!梨音先輩のこと。」


真っ直ぐな目で言われるので、一瞬たじろいだが、あたしはこう返した。

「…ごめんね。やっぱり、あたしには桃弥しかいないの。」

すると、アスパラベーコン君は、がっくりと肩を落として、そうですよね…と泣きそうな声をもらした。


あたしだって、後輩を泣かしたくないけど。
オッケーするわけにはいかない。

だって、あたしの好きな人は桃弥だから。