たしかあれは、中二の夏だった。
同じクラスに、野球部で肌の黒い、やんちゃでバカな男子がいた。やたらと隣の席になるので、みんなはあたしたちを、ラブ充だ!とはやしたてた。
普通、男子はそういうとき、無視をしたりするのに、その彼、桃弥(とうや)はこう言ったのだ。
「まぁな!俺らラブラブだからさ〜!なっ?梨音(りのん)?」
「はぁっ?何言ってんの??」
そんなやり取りをするあたしたちを、みんなはもっとからかったけど、あたしはまんざらでもなかった。
そして、その日の放課後、桃弥は言った。
「なぁ、梨音。今更、かもだけど、俺ら本気で付き合わない?」
あたしは嬉しくて、ちょっと泣いた。
同じクラスに、野球部で肌の黒い、やんちゃでバカな男子がいた。やたらと隣の席になるので、みんなはあたしたちを、ラブ充だ!とはやしたてた。
普通、男子はそういうとき、無視をしたりするのに、その彼、桃弥(とうや)はこう言ったのだ。
「まぁな!俺らラブラブだからさ〜!なっ?梨音(りのん)?」
「はぁっ?何言ってんの??」
そんなやり取りをするあたしたちを、みんなはもっとからかったけど、あたしはまんざらでもなかった。
そして、その日の放課後、桃弥は言った。
「なぁ、梨音。今更、かもだけど、俺ら本気で付き合わない?」
あたしは嬉しくて、ちょっと泣いた。