それから、一週間が過ぎた頃。

4時間目が終わって、昼休みになった時、唐突に琉冬はこう言ってきた。

「ちょっとさ、話したいことあるんだけど。昼休み、屋上行かね?」


琉冬にそう言われて、何も考えずにうなづき、お弁当包みを抱っこして屋上に行くと、やけに真剣な顔をした彼が待っていた。

「あのさぁ…、あれから1週間経つけど、こんなアホなこと、いつまで続けるわけ?」

腕を組み、偉そうに彼は言った。

あの日から、あたしは一部の女子から無視されていた。だから、今話す人は琉冬くらいしかいない。

それが、『アホなこと』?