「え…全部?」
莉乃が私の前に何十冊という漫画を置く。
「何?あんまり嬉しくなさそう…。」
「いや、だって…莉乃の家から私の家までだいぶ距離あるし…。」
そもそも地区違うんですけど!学校帰りだから歩きだし…。
それにしても…。
莉乃の部屋って相変わらずだな…。
アニメのポスターが壁が見えなくなるまで貼られて本棚には大量な漫画が入っている。
棚の上には落ちそうになるぐらいのフィギュア。
「げっ…天井……。」
ベット上の天井には顔だけを切り取ったアニメのキャラクターのポスターが不気味なぐらいに貼られてる。
「何よ!寝るときにでも拝めるように…。」
「だからってこれは重症だよ!怖すぎでしょ!」
目線を感じて普通に怖いわ!
「私は真姫が興味あるって言うから…。」
「あるとは言ってないけどね!」
「仕方ないな…ここらへんの好きに持っていっていいよ!」
なぜそういう流れになったのか私にはよくわからないまま。
莉乃がタンスを開けると大量の本(主に漫画)が雪崩のように出てきた。
「うわ〜すごっ」
「でしょ~、好きなの持っていっていいよ!真姫だけ特別♡」
莉乃が私にウインクする。
「あっうん…。」
「何!反応薄くない!そこはこう…ありがとう♡りのりん!とか言ってノリに乗らなきゃ!」
だってそんなこと言われてもどう反応していいかわからないし…。
私は莉乃を無視して大量の本に目をうつした。
「あっ…可愛い!」
可愛らしいウサギの人形がその本の雪崩に埋もれていた。
「え…私?いや〜照れるな〜!」
莉乃がわざとらしく頭をかく。
「いや、あんたじゃなくてその人形。」
私は本の雪崩を指差す。
「あ、この人形ね…。」
莉乃が少しがっかりしたように少し低くなる。
「そう、その白いウサギ。」
いや、よく見ると少しピンクぽい。
莉乃は強引に耳を引っ張ってその人形を本雪崩から引き抜く。
ちゃんと見ると目は赤いビー玉ですごくキレイだ。
耳は右耳が垂れていて左耳ひは輪のピアスがついている。
大きさは手のひらサイズぐらいだ。
「ん?なんだ?そんなのあったっけ?…。」
自分の買ったもの忘れてるし…。
「あ!そうそう!これは少女漫画のキャラクターだよ。それもコテコテの豚骨ラーメンなみにね!」
「少女漫画!?莉乃、少女漫画読むの!?」
「えー!突っ込むところそこー!豚骨ラーメン笑ってよ!」
いや、フツーに面白くなかったですよ…。
「でも、そんな少女漫画に出るようなキャラクターには見えないね…。どちらかというと魔法少女の契約ウサギみたいな…。」
「あれ…それと似たような話私知ってるんだけど…真姫ちゃん?」
「で?どんな話なの?」
「え?無視…最近、真姫冷たくない?まぁ、いいや。この本だよ。持っ行っていいよ!」
いや、あんたも急にキャラ変わりすぎだよ…。
「宝物?げっ!23話まで出てるの?」
可愛らしい絵柄に少女漫画らしいやたらにでかい目玉の女の子がかかれている。
制服、フリフリすぎでしょ…特徴すぎて…。
「あ~あとももちゃんもあげる。」
「ももちゃん?」
「この人形。」
そういって、薄ピンクのウサギを私に渡してくれた。
「いや、いらないよ!」
「私の宝物なの…友達の印に…ね?」
「莉乃…。」
莉乃と私が微笑み合う。
莉乃のくっきりした笑窪が可愛らしい。
けどその笑に思わず鼻で笑ってしまう。
「やっぱり持つべきものは親友よね?…って言うと思った?」
「え?それ…なんかいじめの漫画で読んだことあるセリフ…。」
「いや…いじめの前台詞で言ったつもりはないよ…。だってさ~宝物!とか言ってたけど、思いきっきりこのウサギの存在忘れてたよね?」
「いっいや~それは…。」
莉乃がわざとらしく口笛をふく。
莉乃が私の前に何十冊という漫画を置く。
「何?あんまり嬉しくなさそう…。」
「いや、だって…莉乃の家から私の家までだいぶ距離あるし…。」
そもそも地区違うんですけど!学校帰りだから歩きだし…。
それにしても…。
莉乃の部屋って相変わらずだな…。
アニメのポスターが壁が見えなくなるまで貼られて本棚には大量な漫画が入っている。
棚の上には落ちそうになるぐらいのフィギュア。
「げっ…天井……。」
ベット上の天井には顔だけを切り取ったアニメのキャラクターのポスターが不気味なぐらいに貼られてる。
「何よ!寝るときにでも拝めるように…。」
「だからってこれは重症だよ!怖すぎでしょ!」
目線を感じて普通に怖いわ!
「私は真姫が興味あるって言うから…。」
「あるとは言ってないけどね!」
「仕方ないな…ここらへんの好きに持っていっていいよ!」
なぜそういう流れになったのか私にはよくわからないまま。
莉乃がタンスを開けると大量の本(主に漫画)が雪崩のように出てきた。
「うわ〜すごっ」
「でしょ~、好きなの持っていっていいよ!真姫だけ特別♡」
莉乃が私にウインクする。
「あっうん…。」
「何!反応薄くない!そこはこう…ありがとう♡りのりん!とか言ってノリに乗らなきゃ!」
だってそんなこと言われてもどう反応していいかわからないし…。
私は莉乃を無視して大量の本に目をうつした。
「あっ…可愛い!」
可愛らしいウサギの人形がその本の雪崩に埋もれていた。
「え…私?いや〜照れるな〜!」
莉乃がわざとらしく頭をかく。
「いや、あんたじゃなくてその人形。」
私は本の雪崩を指差す。
「あ、この人形ね…。」
莉乃が少しがっかりしたように少し低くなる。
「そう、その白いウサギ。」
いや、よく見ると少しピンクぽい。
莉乃は強引に耳を引っ張ってその人形を本雪崩から引き抜く。
ちゃんと見ると目は赤いビー玉ですごくキレイだ。
耳は右耳が垂れていて左耳ひは輪のピアスがついている。
大きさは手のひらサイズぐらいだ。
「ん?なんだ?そんなのあったっけ?…。」
自分の買ったもの忘れてるし…。
「あ!そうそう!これは少女漫画のキャラクターだよ。それもコテコテの豚骨ラーメンなみにね!」
「少女漫画!?莉乃、少女漫画読むの!?」
「えー!突っ込むところそこー!豚骨ラーメン笑ってよ!」
いや、フツーに面白くなかったですよ…。
「でも、そんな少女漫画に出るようなキャラクターには見えないね…。どちらかというと魔法少女の契約ウサギみたいな…。」
「あれ…それと似たような話私知ってるんだけど…真姫ちゃん?」
「で?どんな話なの?」
「え?無視…最近、真姫冷たくない?まぁ、いいや。この本だよ。持っ行っていいよ!」
いや、あんたも急にキャラ変わりすぎだよ…。
「宝物?げっ!23話まで出てるの?」
可愛らしい絵柄に少女漫画らしいやたらにでかい目玉の女の子がかかれている。
制服、フリフリすぎでしょ…特徴すぎて…。
「あ~あとももちゃんもあげる。」
「ももちゃん?」
「この人形。」
そういって、薄ピンクのウサギを私に渡してくれた。
「いや、いらないよ!」
「私の宝物なの…友達の印に…ね?」
「莉乃…。」
莉乃と私が微笑み合う。
莉乃のくっきりした笑窪が可愛らしい。
けどその笑に思わず鼻で笑ってしまう。
「やっぱり持つべきものは親友よね?…って言うと思った?」
「え?それ…なんかいじめの漫画で読んだことあるセリフ…。」
「いや…いじめの前台詞で言ったつもりはないよ…。だってさ~宝物!とか言ってたけど、思いきっきりこのウサギの存在忘れてたよね?」
「いっいや~それは…。」
莉乃がわざとらしく口笛をふく。