「今、すっごい幸せ。夢みたい」
「私も。野村くん、一匹狼って言われてるから、恋愛とか興味ないと思ってた。でも野村くんは私の異変に気付いてくれた。私を救い出そうとしてくれた。関わらないと分からない野村くんの優しさにどんどん惹かれていったの」
「最近まで友達も作る気なかったしな」
「だから、びっくりした。私のことが好きだなんて」
「俺もびっくりしてるよ。友達いないのに彼女がいるとか。普通逆だろ」
「そのうちできるよ、野村くんいい人だし」
…さっきから、気になっていることがある。
「…あのさ、俺のこと名前で呼んで」
「えっ！今？」
「俺はさっきから望愛って呼んでる」
望愛が顔を赤くして恥ずかしそうにしているのが、可愛くてたまらない。
「……は、るき……」
