『望愛へ



望愛がこの手紙を見つけている頃には、もう私はいないだろうね。



望愛にはずっと言わなかったことがあるの。



言わなかったというか、言えなかったって言った方が正しいだろうね。



望愛には望愛の両親は事故で亡くなったと言ったけど、本当は2人とも生きてるんだよ。



そして望愛には双子の姉がいるわ。



私が死んでしまったら、そこに行かないといけないよ。



なんてったって血の繋がった家族なんだから。



でも、そこに行ったら望愛は必ず辛い思いをすると思う。



なぜなら