公園に着くと、ブランコに揺れながら夜空を見上げていた。 その姿は、絵になるんじゃないかっていうぐらい、とても綺麗だった。 「…橋本さん」 「野村くん。ありがとう、来てくれて」 そう言って俺に微笑みかける。 やっぱり、泣いていない。 というか泣きたいんだろうけど無理して笑っているように見える。 今日は何か違う。 泣いていないということは、俺は橋本さんを慰めるために呼び出されたようじゃないみたいだ。