「…じゃあ、よろしくお願いします?」



「ふふっ、何で聞くの?」



「あまり人との接し方が分からないから」



「それも人それぞれでいいと思うよ。じゃないと個性が死んじゃうよ?人との接し方に答えなんてないから」



「…俺らしくすればいいってこと?」



「そういうこと」



少し体の荷が軽くなったような気がした。


ふいに視線を落とすとそこに手付かずになっている弁当があった。