「ありがとう、野村くん。でももう少し気持ちの整理ができてからでいいかな…?」



「もちろん。さっき言っただろ、無理に言わなくていいって」



「…ありがとう、本当にありがとう」



「ちょっと落ち着いたんじゃない?」



「……ほんとだ」



「よかった。もう夜も遅いし家に帰った方がいい。送っていくよ」



「え、いいよそんなの」



「遠慮しなくても、俺暇だから」



「じゃあ、お言葉に甘えて…」