「え……?」 表示されていたのは知らない電話番号だった。 父さんじゃない…? 「…もしもし」 とりあえず電話に出る。 「……橋本、です…」 橋本? 橋本って橋本望愛? しかも声が少し震えてる? 「今どこ?」 「学校の…最寄り駅近くの……公園…」 「分かった。そこから動かないで」 急いで電話を切って、部屋を出る。 「あら遼希、どこ行くの?」 母さんに話しかけられた。