「あ、あの…」



誰かに話しかけられた。


振り返ると、そこにはさっきまで勉強していたはずの橋本望愛がいた。



「昨日、私の手紙を持ってた人ですよね…?」



ついにバレてしまった。


ため息をついたせいだろうか。


俺は内心焦っていた。



「そうだけど…」



ストーカーみたいなことはしないで下さいとか言われるのか?


とにかく俺は最悪の事態を覚悟した。