「……んっ」



望愛にキスを落とす。


唇を離して、頭をコツンと合わせる。



「これでチャラ」



そう言うと望愛が照れて始めた。



「可愛い」



あまりの可愛さにもう1回キスをした。


さっきとは違い、角度を変えて何度も重ねた。



「好きだよ」



「私も。大好き」



そう言ってまた抱きしめ合った。


この様子を望愛の家族に見られてることを知ったのは、しばらく経ってからだった。