望愛が俺の家に泊まるようになって数日が経った。
俺と望愛は一緒にある場所に立っていた。
目の前にあるのは望愛の家。
ついに…この時が来てしまった。
荷物を取りに来たというだけだが、家族に会うとなると何か言われるはずだ。
望愛は緊張で顔がこわばっていた。
俺は握っていた望愛の手を強く握り直す。
「望愛が何を言われようと、俺は望愛の味方だから」
この前みたいに落ち着かせるように望愛に言った。
おじいさんとおばあさんに言われても応じなかった両親。
悪い結果になる可能性が高い。
だんだんと不安が募っていく。