目を覚ますと、まだ俺の腕の中で眠っている望愛がいた。



「可愛い寝顔…」



思わず声に出してしまった。



「ん……」



俺の声に反応したのか、望愛がゴソゴソと動いた。


でもまだ起きる気配がなかった。


あ、そういえば…


望愛を起こさないようにベッドから出て、あるものを探す。



「あった」



探していたのは昨日買ったブレスレット。


まだ望愛に渡していなかった。