………え?
『望愛のこと、もらってもいいですよね?』って言った…?
…………………………………。
えええええええ!!!??
周りもポカーンとしてる!
「は、遼希…?本気で言ってる…?」
「本気だけど。望愛は嫌?」
さっきの鋭い声とは違い、優しい声で聞いてくる。
「い、嫌…じゃないけど…」
「じゃあ決まり。今日から俺の家で一緒に住もう。父さんと母さんには許可もらってる。望愛なら大歓迎だって」
え?
い、一緒に住むの?
泊まるんじゃなくて?
「じゃあそういうことなんで。荷物は後日取りに来ます。では、失礼します。望愛行くぞ」
遼希は私の手を握ってきて、リビングから出ようとして立ち止まる。
「言い忘れてたけど、望愛と別れてあんたと付き合うなんてしないからな。人をいじめるような性格悪い奴に興味はない」
遼希はまた鋭い声で言うと、放心状態の私を連れて家を出た。