「子供は1人しかいらなかった?そんなもん知らねぇよ!あんたらが勝手に決めたことだろ!しかも無責任?そんなのあんたらの方だろ!望愛のことを名前も付けずに捨てて!望愛は何も悪いことしてないだろ!あんたらのそのわがままのせいで、望愛は苦しんでんだよ!ふざけてんのはそっちだろ!」



遼希が…キレてる…


遼希がイラッとしているところは、噂が流れた時に何回か見たことがある。


でも、こんなに怒っているところを見るのは初めてだった。



「あと、望愛のこと、出来損ないって言ったな?望愛のことを何にも見ずにどうしてそんなことが言えるんだよ!そりゃあ、そいつは中学から私立だから賢いだろうけど、望愛はよくない環境の中で必死に頑張ってんだよ!朝早くから学校に行って勉強して、授業が終わってからも図書室で勉強して…望愛の頑張ってる姿を何で見てやらないんだよ!」