私の好きな食べ物。


それは今日のお昼ご飯の時に食べたもの。


遼希から離れて、この人たちに向かい合って言った。



「私の好きな食べ物は……オムライスだよ」



言った途端に、皆驚いた顔をしてる。



「…あ、あ~そうだったわね。オムライスも好きだったわね〜」



「言っときますけど、望愛は中華料理は好きじゃないですよ。特に餃子は口が臭くなるし、油っこいからって嫌いなんですよ」



遼希の言っていることは正しい。



「それに俺がいない時の会話、全部聞いてたって言ったらどうします?」



き、聞いてたの…?


もう言い逃れはできないと思ったみたいなのか、ため息が聞こえてきた。