「・・・・・・ちょっと行ってくる」 テレビを消して立ち上がった。 「遼介?こんな時間にどこに行くのよ」 その言葉を答えず、車の鍵をもち家を出た。 親父の車に乗り込みエンジンをかけると、窓にくっついていた小さな虫がチラホラ離れていった。 ライトをつけ、夜道を発進させた。