ねぇ、星哉。
知ってる?





あなたが選んだ一人に
泣く人が山ほどいる。
たくさん影で泣いている人がいる。






それを承知で、
あなたの側にいられることを
選んだのに、やっぱり私なんかって思っちゃう。






顔もいたって普通。
目立つような輝かしいところがあるわけでもない。







星に例えれば、そう。
無名の小さな明かりを灯す星だったのに。
誰にも知られないで消え行くはずだった。


 


あなたの隣にいたら、
私までその光で輝いていた。






その光が暖かくて
絶対に離れたくなんかないのに、
あなたが消え行くなら
私は自分の寿命を差し出せるのに。





こう、何かを持った人は
短命なんだろう。




あなたの光に照らされているのが好き。
でも、その光は消えかかっている。





そしたら、私は元の普通の星に戻る。
弱った光に私はきっと。
あなたの隣を維持できなくなる。 







出来ることならあなたの隣で
例えあなたを照らせないとしても
隣に、いたい。





でも、それが言えない。
そこまで言い切れない。
いつだって、全部は伝えられない。





星哉に伝わってるかだって
私には分からないの。







だから、その光がまだ強い内に、私をーーーーー