+*星哉side*+
カーテンの開く音で俺は目を覚ました。
太陽の光がさんさんと白い壁を照らす。
「おはようございまーす」
同じ部屋の人が血圧を計ってもらったりしている中で俺はぼんやりと考える。
向日葵、早く来ないかな。
今はまだ、体の痺れとかそんなにないからいいけど、いつか……。
今日は、最後。
区切りをつけるんだ。
今日、俺は最終登校だ。
その為だけに、彼女を待つし、
それだけのために、学校にいく。
俺の生き甲斐のようなバレーと、学校の仲間と。
今日、その繋がりを切らなきゃいけない。
今まで構築してきた太い糸をたった一日で
鋏で無理矢理切らなきゃいけない。
なのに、すぐ死ぬ訳でもなくまだ一年もある。
寂しくなるな。
生き甲斐をなくしたら、
今度はどうしたらいいんだろう。
朝だというのに、憂鬱だと溜め息を吐いた。